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短編。の記事一覧

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2010.07.07 催涙雨
2010.05.21 溢れ出した想い
2010.03.10 愛の欠落者を手に入れる方法
2010.02.24 Family taste
2010.02.19 sweet bubble bath-secret-
Date:--.--.--

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Date:2010.07.07

催涙雨

7月7日、雨。

敦賀さんといわゆるお付き合いを始めてからというもの、自分の変わりように驚く。

バカらしいと思っていた「好き」とか「愛してる」とか「逢いたい」なんてセリフが咄嗟に出て来てしまったり、

運転席の敦賀さんの横顔に見とれたり、ふと触れ合った手を繋ぎたいと思ったり、もう一度キスしてほしいと思ったり。

敦賀さんは喜んでくれるし、好きなら当たり前の事だと言うけど、私はその度に自分の言動を後悔する。

恥ずかしくて恥ずかしくて何とかそれを誤魔化そうとして、その結果、敦賀さんを傷つけてしまう事も多い。

昨日だって―――。



「明日は何時に仕事終わるの?」

敦賀さんのマンションでいつものように夕食を食べた後、台所で後片付けをしていたら敦賀さんが話し掛けて来た。

「明日ですか?明日は映画の撮影で群馬に泊まりですね。」

「泊まり・・・」

「2泊ですけどね。敦賀さんは?」

「俺は日帰りで神戸なんだけど・・・」

「だけど・・・何かあるんですか?」

「明日は7月7日だから会いたいと思ったんだけど、仕事ならしょうがないかな。」

「7月7日って七夕ですか?どうして会う必要があるんですか?」

「どうしてって。1年に1度だけ織姫と彦星が会うこの日は恋人と会う日って風習があるだろ?だからキョーコと会いたいと思って。」

敦賀さんらしい、と思った。

「ふふっ。意外と敦賀さんも俗物なんですね。」

「俗物?」

「だってそうでしょ?日本人ってイベントとかに振り回されるじゃないですか。バカらしくて呆れます。」

「・・・・・・」

ヤバイ、と思った。

本当にそう思ってるから言ったんだけど、私の言葉を聞いた敦賀さんの空気がすっと変わった気がした。

「あ、あの、敦賀さん・・・」

「仕事ならしょうがないね。でも・・・俺は毎日会いたいし、たとえ1分でもいいから顔を見たいって思うよ。」

それだけ言ってリビングに戻って行ってしまった。

謝りたい。

そう思ったけどタイミングが掴めなくて、そのままお互いの仕事に向かってしまった。



***



あのまま何となく電話もメールもできないままで、撮影にも身が入らない。

それでも何とかNGを出さないように気合を入れ過ぎていつも以上に疲れている気がする。

「雨が降りそうなので今日は撮影終了です。ホテルへ向かうのでみなさんバスに乗って下さい。」

スタッフの言葉でバスに乗り込んで携帯をチェックするけど、敦賀さんからは着信もメールもなかった。

「やっぱり怒ってるのかなぁ・・・」

当たり前だよね。

あんなに素敵な人がこんなにかわいくない事ばっかり言う女に愛想尽かしても・・・自業自得だよ。

バスの窓から外を眺めているとポツポツと雨が降り始めた。

「あ~本当に降って来ちゃったぁ。今日は七夕なのになぁ~。」

共演の女優さんのそんな声を聞きながらガラス窓に打ち付ける雨音に耳を傾けた。

―――会いたい―――

―――声が聞きたい―――

この時になってやっとあのふたりの気持ちが分かった気がした。



打ち合わせと称した宴会をこっそり抜け出してひとり部屋に戻った。

携帯をチェックするけどやっぱり敦賀さんから連絡はない。

電話はタイミングが悪いと申し訳ないから、メールしてみようかな?

そう思って敦賀さんのアドレスを開いた瞬間―――コンコン。

「は、はい。今開けます。」

ビックリした胸を押さえながらドアを開けた瞬間、その人物に抱きしめられて思わず「きゃぁ!」と叫んだけど

そのまま流れるように部屋の中へ引きずり込まれてしまった。

「誰かも確かめずに開けるなんて物騒な事しちゃだめだよ。」

恐怖で声も出なかったけど、その優しい聞き覚えのある声に全身がふわっと浮き上がるような感覚がした。

「敦賀さん?どうして・・・」

「どうしても会いたかったから車飛ばして来たんだ。」

そう言いながら変装用の帽子とサングラスを外す敦賀さんの瞳はとても優しくて、思わず抱きついてしまった。

「キョーコ?」

涙が溢れて何も言えなかった。

敦賀さんはまるで「分かってるよ」と言ってくれているかのように優しく抱きしめて、背中を撫でてくれた。

泣きやんだ私をソファに座らせて、冷蔵庫からミネラルウォーターを出してくれた。

「昨日はごめんなさい。あんな事言ってしまって・・・」

「謝らなくていよ。キョーコは正直に思った事を言っただけだろう?俺の方こそ気持ちを押しつけちゃったみたいで・・・ごめんね?」

「違う・・・違うんです!」

首を左右に振ると、また涙が流れた。

「今までイベントとかに全然縁がなくて・・・いつも一人で寂しくて・・・本当は友達と騒いだり彼氏とデートしたりしたかったけどいつも一人で・・・。

 だからイベントなんて大嫌いでした。バレンタインもクリスマスも誕生日も・・・七夕も・・・。」

言葉がどんどん溢れ出して止まらなかった。

敦賀さんはそんな私の肩をそっと抱いて、静かに話を聞いてくれた。

「羨ましかったんです、過ごす相手がいる人達が。だから嫌いになろうって、そうすればイベントがある度に寂しくならなくて済むから。だけど・・・」

「だけど?」

「会いたかった。声だけでも聞きたくて何度も携帯チェックして・・・敦賀さんに会いたくて会いたくて・・・

 お水なんか飲むんじゃなかったなぁ。また涙が溢れてきちゃった。」

無理矢理笑う私を敦賀さんはまた黙って抱きしめてくれた。



「織姫と彦星の気持ちがよく分かりました。」

「どんな気持ち?」

「私なんて昨日も敦賀さんに会ってるのに今日もこんなに会いたくて堪らなかった。それが1年に1度だなんて・・・。

 しかも雨まで降っちゃって・・・会えたのかなぁ?」

「七夕に雨が降ると天の川が氾濫してしまってふたりは会えないんだ。会えない悲しさに流す涙が雨になって、その雨を”催涙雨”って言うんだ。」

「催涙雨?」

「この日の為に1年間一生懸命働いたのに会えないなんて、切ないよね。」

「かわいそうですね。」

シトシトと降り続ける雨を見ながら、愛する人と一緒にいられる自分がどれほど幸せなのかをかみしめていた。

「俺だったらどんなに川が氾濫してても渡るけどね。」

「・・・え?」

「そもそも1年もおとなしく待ってるなんておかしいと思わない?俺なら仕事なんかしないで川を渡るけどね。」

「で、でも、カササギが橋を作ってくれなきゃ渡れないんですよ?」

「だったらいかだでも何でも作ればいいんだよ。1年も牛なんて追いかけてないでさ。牛に乗って渡ったっていいんだし。」

あまりにも堂々と、自信たっぷりに力説するものだから呆気にとられてしまった。



「あははははは。そうですよね。敦賀さんなら絶対に1年も待ってないですよねっ!」

「そう思う?」

「思いますよ。今日だって車飛ばして会いに来てくれたじゃないですかっ!」

「そっか、そうだね。彦星も俺くらいの行動力があればいいのに。」

「もうやめてくださいっ・・・笑いすぎてお腹がっ!」

ひとしきり笑うと、敦賀さんの私を抱きしめる腕に力が籠った。

「敦賀さん?」

「・・・きっとまだまだ俺の方がキョーコを好きな気持ちが強いんだよなぁ・・・」

「敦賀さん、それは・・・」

「聞いて?だけど俺はそれでもいいんだ。少しずつ俺の事を好きになってくれればそれでいい。

 そんな日々を過ごしていくうちにキョーコと俺の気持ちが同じになれれば、それでいいよ。今日、俺に会いたいって泣いてくれたみたいに―――」

「敦賀さん・・・大好きです・・・」

「俺も愛してる・・・」



会いたい人に会えなくて涙を流すなんて思いもしなかった。

だけど今日だけは泣くのはやめよう。

会おうと思えばいつでも会えるこの贅沢な時間がどれほど幸せなのかが分かったから。

だから今日は笑顔でいよう。

もしかしたら織姫と彦星も何とかして天の川を渡ろうとしているかもしれないから。

私のように二人の涙が止まる事を祈っていよう―――。






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(。-ω-。)-------------------------------------------------あとがき-------------------------------------------------(。-ω-。)



明日は七夕なのに月下地方は雨っぽいです。今も雨が降り出しました。

思いつきで書いたのでちゃんとチェックしたつもりだけど変な所があったらスル―してね///



何気に最後の”大好きです”と”愛してる”でふたりの気持ちのズレ、と言うか、大きさの違いを表してみました。

こだわりが小さすぎて笑える(^m^)


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Date:2010.05.21

溢れ出した想い

好き―――敦賀さんが好き―――。

まさか、と思った。

二度と恋なんてしない。

二度と恋なんてでいないと思っていたから、自分の気持ちに気付いた時にはすでにもうどうする事もできなかった。



敦賀さんの声が聞きたい―――敦賀さんの笑顔が見たい―――。

隠しきれない想いが体中から零れ落ちて、息もできないほどに私を包み込む。

もともと一途と言うか、思い込んだら一直線な性格だから、好きになったら止まる事なんてできない。



敦賀さんを愛したい―――敦賀さんに愛されたい―――。

その想いは日に日に増していって、私を身動きできなくさせて行く。

普通なら会う事だって叶わない人。

まして名前を呼んでもらったり、電話をかけて来てもらったり、お家に入れてもらうなんて夢のような事。

十分すぎるほど贅沢だって分かっているけど、私はもっと先を求めてしまう。

拒絶されるかもしれない。身の程知らずだもん。突き放されても仕方がない。

それでも知りたい―――敦賀さんの気持ちを知りたい―――。



溢れ出した想い



私は今日もまた敦賀さんの家に来てしまった。最近はラブミー部への依頼がなくてもついつい来てしまう。

それでも敦賀さんは追い返したりしない。夜遅くに一人で来た事は怒るけど、嬉しそうに私を迎え入れてくれる。

嬉しいけど、悲しい。

「私以外の人もこうやって家に入れるんですか?」

口から出そうになるそんな言葉を必死に飲み込んで笑顔で問いかける。

「今日はハンバーグですけど、食べてくれますか?」

「もちろん。最上さんが作ってくれるなら何でも食べるよ。」

「・・・」

「ん?最上さん、どうかした?」

「いえ、何でもありません。すぐに作りますねっ。」

人の感情に敏感な敦賀さんは、すぐに私の何かを感じて不思議そうに覗き込んだ。

でも私はまた言葉を飲み込む。

―――あなたのその笑顔を私だけのモノにしてくれますか?



「おいしい、ですか?」

「もちろん。最上さんが作るご飯は本当においしいよ。」

そう言って敦賀さんはゆっくりと箸を進める。普通の成人男性を思えばとてもじゃないけど少ない量だ。

でも私は知ってるもん。

極端なほど小食な敦賀さんが”おいしい”と思った時にどのくらい食べるのかって事。

「よかった~。この前もこの付け合わせをたくさん食べてくれたから、好きなのかと思ってたくさん用意しちゃいました。」

得意げに言うと、敦賀さんはいつものふわっとした笑顔を見せてくれた。

「っ・・・///」

「・・・最上さん、今日具合悪い?」

「い、いえっ。何でもないですっ!あ、お風呂入っちゃって下さいね?私その間に片付けして帰りますのでっ・・・」

どうしよう・・・わざとらしかったかな?仮にも女優なのに・・・。

本当は今日、私の気持ちを言おうと思っていた。でもいざ敦賀さんの顔を見ると言えなかった。

だってあまりにも綺麗で、私とは次元が違っていて、とても恥ずかしくなってしまったから―――。

やっぱりこのままでいた方がいいのかなぁ~。



突然だった。

私の身体はあっという間に宙に舞い、ふわふわと夢の世界へと連れ去られてしまった。

「え・・・な、何・・・キャッ!」

ドサっ。

私はいつの間にか見覚えのある大きな大きなベッドに投げ出されていた。

この時になってやっと、ふわふわしていたのは敦賀さんに抱きかかえられていたからで、

心臓が全身を脈打つような感覚に囚われているのはベッドのスプリングに身を任せているからだと、気付いた。

「つ、敦賀さん?」

「さて、と。話してもらおうかな?」

「え・・・?」

次第に収まったスプリングの揺れが、ベッド脇に立って私を見降ろす敦賀さんの顔を鮮明にした。

敦賀さんはそっとベッドの隅に座ると上半身を私の方へ向け、潤った唇を静かに動かし始めた。

「何か悩みがあるんだろう?今日・・・って言うか、最近ずっと様子がおかしかっただろう?」

「な、悩みですか?」

「うん。いつも話してくれただろう?今回も待っていれば話してくれると思ったのに全然素振りがないから心配してたんだ。

 やっと今日話してくれると思ったのに君は帰ろうとするし。もう俺には相談したくない?頼りないかな?」

「頼りないなんてっ・・・」



思ってもみなかった言葉にただただ驚いた。

私はいつも敦賀さんに頼ってばかりで・・・仕事の事だけじゃない。

プライベートの、そんな事相談しても仕方がないと思われるような事も全部敦賀さんがいてくれるから・・・。

それに最近の私は仕事の事なんか二の次で、敦賀さんの事ばかり・・・不純な事ばかり考えているのに、こんなにも心配してくれていたなんて・・・っ。

「っ・・・泣くほど辛い事があったのかっ?!」

「泣くって・・・あ・・・」

涙なんて出てたんだ。

「もしかして・・・不破がまた何か言ってきたのか?それともレイノが何か?」

「ち、違うんです!わ、私・・・敦賀さんに心配されるような人間じゃありませんっ!」

うん、と私の話に返事をしながらも流れる涙を拭ってくれる敦賀さんの指が温かくて、自分の醜さに心底嫌気がさした。

「ずっと・・・仕事の事なんか考えてなんていませんでした・・・ずっとずっと敦賀さんの事ばっかり考えてしまってっ・・・」

「・・・え?」

「敦賀さんに会いたくて・・・敦賀さんが他の女の人と話してるだけでイライラして・・・私だけを見てほしいなんて思っちゃって・・・」

私の頬に添えられていた敦賀さんの指がそっと離れた。

やっぱり・・・。

「申し訳ありませんでしたっ!こんな気持ちすぐに消し去りますので、今のは全部忘れて下さいっ!か、帰りますねっ!!」

ふかふかのベッドに足をとられて縺れてしまう。1秒でも早くこの場を去りたいのにっ!!



やっとの思いでベッドから足を下ろそうとした瞬間、思い切り右腕を掴まれた。

「ま、待った!!それって・・・」

「や、やだっ、見ないで下さいっ!」

敦賀さんの澄んだ瞳に見つめられると自分の浅ましさが浮き彫りにされるようで無性に恥ずかしくて、掴まれた腕を振り払おうとした。

けど、思った以上に強く掴まれたそれは解けず、私をその場に拘束した。

「それって俺の事が好きってこと?」

「・・・っ・・・」

「嫉妬したって事だよね?それって俺の事が好きっって事だよね・・・そう思ってもいい?」

もうだめだ、気付かれてしまった。

そう思ったら一気に身体の力が抜けてしまって、ガクっとその場に座り込んでしまった。

「・・・ごめんなさい・・・好きなんです・・・敦賀さんの事が好きで・・・ごめんなさ・・っ・・」

「どうして謝るの?」

「だって・・・私なんかが敦賀さんを好きになるなんて・・・だめだもんっ」

「どうしてだめなの?」

「だって・・だってっ・・・」

「最上さんが好きだって言ってくれて俺はこんなに嬉しいのに・・・」

「・・・え?」

あまりにも恥ずかしくて伏せていた顔を思わずぱっとあげてしまうと、目の前には敦賀さんの笑顔が見えた。

その笑顔は私が大好きなあの神々しいまでの笑顔で、でもいつもと違うのは信じられないくらい真っ赤になっているという事だった。

「気付いていなかっただろうけど、もうずっと前から最上さんの事が好きだったんだよ?もちろん女の子として、ね。」

この人は、何を言ってるんだろう?

「でも最上さんはもう恋なんてしないって言うから・・・告白できなかったんだ///」

好き?敦賀さんが?私を?ずっと前から?

「嘘・・・付かないで下さい・・・そんなわけが・・・」

「嘘じゃないよ?信じられなかったらみんなに聞いてごらん?」

「みんな?」

「うん。社さんも社長も、たぶん琴南さんも知ってると思うな。きっと最上さん以外は全員知ってるよ?」

なんせ俺も気付かなかった気持ちに気付いたのも社さんだしね、と笑う敦賀さんの顔はさっきよりも赤くて・・・

信じられないけど、それが敦賀さんが言っている事が本当だよって言ってくれているみたいで、涙が出た。 >

「どうして泣くの?やっと両想いになれたのに・・・」

「だって・・・信じられないです。敦賀さんが私なんか・・・」

「信じて?だから”なんか”なんて言わないで。」

「でも・・・」

信じられるわけがない。日本中の女性が憧れる抱かれたい男№1の敦賀さんが私を好き、なんて・・・。

「じゃあ・・・信じさせてあげる・・・」

そう言って近づいてきた敦賀さんの顔は妖しく、あの時の夜の帝王のように見えた。



ちゅっとおでこにキスをすると、瞼にも、頬にも、鼻にも、優しく口付けをしてくれた。

いつの間にか涙なんて止まっていた。

すると敦賀さんの唇が私の唇にそっと触れた。ちゅっちゅと啄ばむように向きを変えて、何度も何度もキスを降らせた。

嬉しくて、信じられなくて、私が思わず背中に両腕を回すと、それが合図になったかのように唇が強く押し当てられた。

「んっ・・ん・・・」

さっきまでとは全然違う荒々しいキスの嵐に息もできないほどだった私の鼻腔からは、今まで聞いた事もない自分の息遣いが漏れていた。

息を吸いたくて逃げようとしても、いつの間にかベッドに押しつけられた背中がそれを許してはくれない。

「ま、待って・・・敦賀さっんんっ」

わずかに唇が離れた瞬間開けられた私の唇に、待っていたとばかりに敦賀さんが噛みついた。

敦賀さんの熱い舌がねじ込まれ、初めてのその感覚に私は頭がしびれるような感覚を覚えた。

「はっ・・・最上さんっ・・・ん・・」

聞いた事もない敦賀さんの艶やかな吐息が耳奥に響き、身体の中心が熱くなるのを感じた。

「敦賀さ・・・あっんんっ・・・」

絶え間なく貪られ、流し込まれる唾液を飲み込む事しかできなかった。



その時だった。敦賀さんの指が私の制服のブラウスのボタンをはずし始めた事に気がついた。

「・・・っあ、敦賀さん・・・だ、だめっ!!」

おへそのあたりまでのボタンを全部はずされてバっと肌蹴られた瞬間、思わず叫んでしまった。

目の前には荒い息使いの敦賀さんがいて、はっとしたように身体を離した。

「ご、ごめんっ!」

敦賀さんはそう言うと私の肌蹴たブラウスを合わせてベッドから飛び降りるように後ずさりした。

「あ、あの・・・ごめんなさい・・・嫌とかじゃなくて、そのっ・・・」

「いや、俺こそごめん!最上さんが好きだって言ってくれてあまりにも嬉しくてついっ・・・本当にごめん・・・」

ベッドの上で髪と服を乱した私と、そのベッドの横には同じように髪と服が乱れた敦賀さんが目を逸らしながら立っている。

その状況があまりにも・・・

「ぷっ・・・ふふふっ・・・あはははっ」

お腹を抱えて笑い転げる私を敦賀さんがポカンと口を開けたまま見ていた。

「ご、ごめんなさいっ。なんかおかしくなっちゃって・・・ふふっ」

笑う状況じゃないのは分かってる。けど自分でも分からないけど、何故か笑いがこみあげて来てどうしようもなかった。

次第につられたのか、敦賀さんもあははと笑い始めた。



ひとしきり笑った。

ここ数日間の緊迫したふたりの間の雰囲気はどこかへ消え去ってしまっていた。

「あのまましちゃってもよかったな・・・」

「え?何か言った?」

「何でもありませんっ。なんだかお腹がすいちゃったなぁ~って思って。」

「ああ、最上さん全然食べてなかったからね。どうする?何か食べに行こうか?」

「・・・温め直すので・・・食べて行ってもいいですか?」

「くす・・・もちろん。送って行くからゆっくり食べていいよ。でもんその前に女将さんに電話した方がいいね。」

「はいっ!」



私たちは不器用でとても怖がりなのかもしれない。

だからゆっくりゆっくりと近づいていけばいいよね?

だってもうお互いの気持ちは通じ合ってるんだもん。何も怖くなんてない。

”私たち”は今から始まるんだもん、ね――――――。













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(。-ω-。)-------------------------------------------------あとがき-------------------------------------------------(。-ω-。)


ぱっと思いついて書いたSSです。

こんな感覚久しぶりでちょっと自分でも驚いています。

いつもは蓮の思いの方が強いって言うか重い?んですが、今回はキョーコの方が強いですね。

本誌ではもう恋なんてしないって思っていて蓮への気持ちに気付かないキョーコですが、

実際尚の事がなくて両想いになっていたら、絶対にキョーコの方がのめり込んでいたんじゃないかなぁ~って思います。

だってあんな尚に盲目的に尽くしてきたんだもん。

相手が何百倍もイイ男・敦賀蓮なんだからあれ以上の思いの強さになっていたんじゃない?

って私は思うのです!!



ちょっと裏っぽいけど、そこはギリ表で書きました。

最初は当然のようにエチさせちゃうつもりで書いてたんですが、最近ちょっと脳内ピンク過ぎたのでピュアに戻りたかったwww

現実は違ってもちょっとでいいから似非天使になりたかった・・・なれたかな?



ぱっと書いてぱっとupしちゃったので変なところがあるかもしれませんが、そこは見逃してね(笑)


Date:2010.03.10

愛の欠落者を手に入れる方法

「ちょっと疲れてて・・・膝、借りてもいい?」

「もちろん///」

ソファに座って膝をポンポンと叩くと、ふわっと笑って「それでは失礼します」と言って寝転がる。



あの日から、こうして敦賀さんに膝を貸す事が当たり前になった。

DARK MOONが終わってからはお互いに別々の仕事が入っていて、仕事中に顔を見る事も少なくなってしまった。

もちろん夕御飯を作るためにほぼ毎日お部屋に行っているけど、こうして敦賀さんのマンション以外で会うのも好き。

しかも「疲れたから休憩したい」なんて言われたら、どんな女の子だって嬉しいでしょ?それが大好きな人なら尚更。

こんな貧相な膝でも「一番安心する場所だから」って言ってくれた。たとえそれが今だけ―――

瞬きをした瞬間に儚く消える幻でもいい。今だけは確かにあなたは私のものだから。

あなたの可愛い髪の毛を撫でる私を襲う不安にも、最近は少し慣れた、のかな?





「・・っ・・・」

”心臓を鷲掴みにされたような”なんて表現があるけど、今まさに私の胸に走るこの痛みがソレなんだと思う。

何が”少し慣れた”よ。私も大概諦めが悪いというか身の程知らずというか・・・救いようがないわね。

今は好きだと言ってくれてても、きっといつかは私を捨ててもっと素敵な人の所へ行ってしまうと言うのに。

第一、気まぐれだとしても私の側にいてくれるだけで本当は奇跡なんだからっ。

だから今だけはこうしてあなたの一番そばにいさせて―――

あなたの手を離す勇気が出るまででいい。





「もう少しだけ、あなたのそばにいさせて下さい―――」

何度目かしら。

私は今日もまた気付かれないように、寝息を立てる彼の唇にそっとキスをした。





***





君と一緒にいても不思議に思われない環境がなくなってしまった。

DARK MOONはいろんな意味で俺のターニングポイントだったけど、それ以上に大切な大切な時間だったんだ。

ひと時も離れていたくない。部屋に帰れば君が出迎えてくれるけど、それは本当に幸せな事だけど。

俺は我儘で欲張りなんだ。

仕事中は無理でも、休憩時間くらいは君を補給したい。

だからこうして会える時間を見つけてくれる優秀なマネージャーには、一生頭が上がらないだろうな。





今となっては本性を隠すためについた”咄嗟の嘘”を思いついた自分を褒めてやりたい。

「もちろん///」と言う君の膝に頭を乗せると、眠くもないのに寝てしまう。

本当に不思議だ。この恋という病は―――。

でも今日は俺の髪を撫でる君の手が震えている気がして、瞼を閉じたまま君に集中した。

「もう少しだけ、あなたのそばにいさせて下さい―――」

唇に君の吐息を感じた。





何を言ってるんだ?もう少しって何だ?なぜ君は泣いているんだ?

渦巻く思いをぶちまけようと目を開けると、目尻に涙をためた彼女の寝顔が目に入った。

ね、寝てる?こんな時でも寝付きが良いなんて・・・キョーコらしい、な。

思えば初めて膝枕をしてもらった時もこうやって寝顔を見ていたんだっけ。

滑らかな肌。長くて細いまつ毛。ぷるんとした唇。ふわふわ揺れるやわらかな髪。

何時間見ていても飽きないと思った。このまま時が止まればいいと思うほどだった。

今もその気持ちは変わらない。

変わるどころか、むしろ恋人関係になってからの方がその気持ちは強くなってる。





呆れるほどこの思いを伝えてきたつもりだけど、まだ君には伝わらないの?

いつまで俺を疑うの?いつになったら信じてくれる?どうすればその心の全てを俺にくれる?

悔しいけど・・・こんな事思いたくもないけどっ!―――そんなにアイツを愛していたのか?

いつもいつも付きまとうアイツの影。

アイツは過去の彼女を苦しめるだけじゃなくて、今の、そして未来の彼女も傷つけるつもりなのか?!





そんな事は許さないっ!

俺は今の君も未来の君も救ってみせるっ!

そしていつか過去の君も救えるほどの幸福にその身を沈めてあげるから――――――













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(。-ω-。)-------------------------------------------------あとがき-------------------------------------------------(。-ω-。)



急に思いついたんで書いてみました。が。

続きを書くかもしれないし、書かないかもしれない(ー`´ー)うーん。。。

続きも浮かんだんだけどいざ書こうとしても進まない―――つまりは自分でも気にいっていないって事なのかな?

見切り発車的なものをupしてもいいものか悩みましたが、載せてみました。

タイトルが気に入っているのでぜひ続きを書きたい気持ちはあります!!

あとは自分の力量とモチベーションの問題でしょう(o´Å`)=з


Date:2010.02.24

Family taste

「蓮、キョーコちゃんから電話あったぞ。時間ができたら電話してほしいってさ。」

「キョーコから?」

蓮はめずらしいな、と思っていた。

結婚前からそうだったが、キョーコは蓮の仕事中はほとんど電話は掛けてこない。

片時も離れていたくない蓮に押されてメールはするようになったけど、それも連絡事項のみ。

恋人同士の甘甘メールなんて夢のまた夢―――。

そのキョーコが仕事中に、それも社さんに伝言してまで話したいなんてよっぽどの事だろう。





TRRRRR TRRRRR TRRRRR

『はい。敦賀でございます。』

「キョーコ」

『あ、蓮?お疲れ様。お仕事中に電話しちゃってごめんなさい。』

「そんな事ないよ。俺は毎日、休憩時間ごとにキョーコの声を聞きたいから」

『またそんな事言って・・・』

「本心だよ。知ってるだろう?俺はキョーコが好きで好きでたまらないんだ。本当なら1分だって離れていたくない。

 ずっと俺の中に閉じ込めて片時も離れていたくないんだ。できないならせめて声を聞かせてほしい―――」

『そ、そういう事あんまり言わないでって言ってるのに・・・もぅ///あ、ちょっと待ってね?』

「?」

『パパ~?』

「紫音っ。どうしたの?」

『あのね、しおんね、しょーちゃんとけっこんするのっ。だからパパにもみてほしいの。パパみにこれる?』

「けっ、結婚?!しょーちゃんって?!何を言ってるんだ!!紫音?紫音!」

『ふぁ~~~~~ん、パパこわいょぉ~~~ママぁ~~~~。

 大丈夫よぉ~、パパ怖くないから。ね?蓮ってば怒鳴るから紫音泣いちゃったじゃないっ!もう切るからねっ!!』

ガチャ、ツーツーツーツー・・・





結婚・・・紫音が・・・俺の紫音が・・・しょーちゃんって・・・「不破の奴っ!!」

隣で聞いていた社は嫌だけど、本当は関わりたくないけど、見過ごすわけにもいかず、恐る恐る蓮に声をかけた。

「れ、蓮くぅ~ん?紫音ちゃんがどうか、した?」

「―――社さん。不破のスケジュール調べて下さい。」

「不破のスケジュール?何でまた・・・ヒィッ!!」

「この後の仕事は俺一人でも大丈夫なので大至急お願いしますね?」

「はいっ!!きっちり調べさせて頂きますっ!!!」





にぃっこりと似非紳士スマイルで撮影に戻る蓮の背中を見送った社は、かばんからゴム手袋を取り出し素早く装着した。

TRRRR TRRRR

「安芸さんですか?LMEの社ですがご無沙汰しております。今お話しても大丈夫でしょうか?」

電話の相手は不破尚のマネージャー。

数年前までお互いの担当俳優&歌手が険悪だったため、仕事先でばったりなんて事にならないようにまめに連絡を取り合っていた。

蓮とキョーコが結婚してからはそんな無駄な仕事をしなくてよくなったのだが・・・。

「はい、できれば関わりたくなかったんですが、蓮が連絡を取りたいようで・・・え?どうしてそこに?!

 ―――そうですか、分かりました。では後ほど。あ、安芸さん!こんな事久しぶりですが・・・お互い頑張りましょう!」





***





撮影が終わって蓮と社が向かった先は―――「隣のスタジオ?何でここに不破がいるんですか?」

「なんか先月事務所の後輩の主演ドラマに友情出演したらしいんだけど、それが結構評判良かったらしくて・・・

 最近は歌手や芸人もドラマに出る人多いよなぁ~。」

チッ。

(え?今のって舌打ち?!敦賀蓮が舌打ち?!不破に?それとも俺?!なんでだぁ~俺のせいじゃないのにぃ~~っ!!)

「あ、蓮、ちょっと待って。水買いたいから」

「―――どうぞ」

(こ、これはお久しぶりな”闇の国の蓮さん”っ!!見ちゃダメだ。落ち着け、俺っ!!)

「早くしろ」と無言の圧力を送る蓮の視線に気付いていないふりをし、尚且つ目当ての物を早急に購入した社は足早に隣のスタジオへ向かう蓮を追う。

その手には数年ぶりであろう胃薬が握りしめられていた―――。





セットチェンジの間、スタジオの隅でマネージャーと共に椅子に座っていた不破。

その前にはなぜかどす黒いオーラを放ちながら不破を睨みつける敦賀蓮。と、アタフタする挙動不審なマネージャーがいた。

 「な、何で敦賀さんかここに?」「不破君と仲いいの?」「でも雰囲気悪くないか?」

当然その様子が気になるスタッフ一同は、仕事をするふりをしながら二人の会話を聞こうと聞き耳を立てていた。

「で?敦賀さんが何の用だよ。こっちは仕事中なんだ。さっさと話して帰れよ。」

「ちょ、ちょっと尚!先輩に向かって何て口のきき方をっ・・・」

「安芸さん、でしたっけ?構いませんよ。こいつが失礼なのは昔からですから。」

「蓮っ。穏便にな?落ち着いて、な?」

「そんな事はどうでもいいんだよっ!優しい先輩が失礼な後輩の俺に何の御用でございましょうかぁっ?」

「・・・紫音に何をした。」

「はぁ?」

「俺の可愛い紫音に何をしたのかって聞いているんだっ!!」





「紫音?俺があんたの娘に何したってんだょ?!」

「それを知りたいのは俺だ!!だからこうして聞きに来てやったんだ!!さっさと白状しろっ!!」

「何ワケわかんねぇ事言ってんだ?!第一俺が紫音に会ったのは生後半年くらいの時だけじゃねぇか!!

 出産祝いにわざわざ病院に行ったのにてめぇが会わせてくれなかったんだろうがっ!!」

「だったらどうして紫音は”しょーちゃんと結婚する”なんて言うんだ!!きさまがちょっかい出してるからだろうっ!!」

「しょ、尚!あんたキョーコちゃんが手に入らなかったからって娘にっ・・・」

「落ち着け、蓮!こんなところで殴ったらスキャンダルだぞっ!!まずは警察に被害届を出してから・・・」

「お、落ち着くのはお前らだぁっ!!!!」

蓮に胸ぐらを掴まれ、後ろからマネージャーに揺さぶられていた尚は堪忍袋の緒がブツっと切れた。

「敦賀蓮!お前の娘は何歳だ。3歳だろっ!何で俺がそんなガキに手を出さなきゃいけいないんだっ!!

 それから敦賀蓮のマネージャー!警察に被害届って何だっ!俺が淫行でもしたってのかっ?!ふざけんなっ!!

 祥子さんもっ!!いまさらキョーコの話をするなっ!!とっくに諦めてるっ!!」

「・・・だったら紫音はどうして”しょーちゃんと結婚する”なんて言ったんだ?」

「んな事俺が知るかょ!第一その”しょーちゃん”て俺の事なのか?俺は紫音にしょーちゃんって呼ばれた事もねぇ。

 そもそもしゃべれるようになってから一度も会ってねぇじゃねぇか!!」





・・・・・・・・・・・・

「蓮・・・キョーコちゃんに電話してみろ。俺も不破が言ってる事が正しい気がしてきた。」

「え?あ、はい。」

「敦賀さんょぉ~。ちゃんとスピーカーにしとけよ。俺様に向けられたスタジオ中の誤解を解く責任があんたにはあるんだからなっ。」

尚の言葉に蓮がスタジオを見渡すと、数え切れない数のスタッフの視線が自分たち向けられている事に気がついた。

「・・・分かった」

そしてその場にいる全員が固唾を飲みながらその電話の声に神経を集中させた。

TRRRR TRRRR TRRRR TRRRR

『はい。敦賀でございます。』

「キョーコ?俺だけど、紫音起きてる?」

『起きてるわくょ。どうしたの?』

「あの、さ。さっき紫音が”しょーちゃんと結婚する”って言ってたんだけど・・・どういう事?」

『あ~アレ?今度幼稚園で年少さんから年長さんまで合同でお遊戯会があるんだけど、そのお姫様役に紫音が決まったの。』

「お、お遊戯会?!」

『まだ早いと思ってお断りしたんだけど、眠り姫だからセリフは少ないし、ほら。私達の子でしょ?

 保護者の方達からも”ぜひ紫音ちゃんで”ってすごい勢いでお願いされて私も押されちゃって・・・。

 紫音も年長組の翔太君に懐いててもうすっかりその気になってるから、引き受けてきたの。』

「じゃぁ俺の紫音は不破と結婚するんじゃなくて・・・」

『不破と結婚って・・・松太郎の事?ナイナイ。それは絶対あり得ないから(笑)』

「だってキョーコも不破の事”しょーちゃん”って呼んでたし・・・」

『まだそんな昔の事気にしてたの?バカね///私が好きなのは蓮だけよ・・・知ってるでしょ?』

「俺もキョーコだけだよ」

『知ってるわ/// あ、ちょっと待ってね?』





『パパ?』

「紫音、まだ起きてたの?」

『パパまってるの。ママがおひめさまのどれすつくってくれたからパパにみてほしいの。きょうはかえってくる?』

「すぐ帰るよ。そっかぁ~紫音のドレス姿はかわいいだろうなぁ~。パパ楽しみだな。」

『蓮?ご飯食べちゃった?』

「まだだよ。キョーコのご飯じゃなきゃ嫌だ。何を食べてもおいしくないんだ。」

『よかったぁ~。この前話したタジン鍋作ったの。ちょっと夜遅くなっちゃっても重くならないから蓮にピッタリでしょ?』

「嬉しいな。キョーコが俺の事を考えてご飯用意してくれたって事だろう?それだけでお腹いっぱいだな。」

『あ、だめよっ。ちゃんと全部食べてくれなきゃ。もし蓮が身体壊しちゃったら・・・』

「ちゃんと食べるから大丈夫だよ。俺がキョーコの作ったご飯残した事あった?ないだろ?だから今まで風邪ひとつ引いてないんだ。

 キョーコがいてくれれば俺は生きていけるから―――」

『私も。蓮がいてくれなきゃ生きていけないわ―――』

「ずっとキョーコの側にいるよ。だからキョーコもずっと俺のそばから離れないで―――」

スピーカーから聞こえるキョーコの惚気と、この世のものとは思えない笑みを浮かべながら愛を囁く蓮。

いつの間にか足早にスタジオの出入り口へ向かっていた彼の足元には無数の生きる屍がキュン死にしていた(笑)

「お前は・・・わざとスピーカーのまま喋ってただろっ!」

「え?何のことですか?」

しれっとしちゃってっ。結婚してもなおキョーコちゃんに付く虫を一気に滅するためにやったんだ。絶対そうだ!!

あ~あ~。せっかく守ってっきた”敦賀蓮”のイメージもここまでか―――まぁ、今日まで守れた方が奇跡に近いけど。

「ま、いっか。お前が幸せでその笑顔のままでいてくれるなら、俺は胃薬片手に協力するさっ!!」

「ありがとうございます。俺は頼りになる兄がいて幸せですよ。」





***





突然現れた敦賀蓮とそのマネージャー。そして突然去って行ったスタジオ内は、妙な空気が漂っていた。

ある者は口を開けたまま呆然とし、ある者は目をハートにさせ、ある者はその場に突っ伏していた。そして怒りのバロメーターが振り切れた者が一人―――

「なんだぁ、あのバカップル夫婦わぁ~~~~~~~!!結婚何年目だっ!!

 ガキまでいるくせにいつまでもイチャイチャとっ!!

 てめぇら俺様の無実をしっかり聞いたなっ?!今日見聞きした事を一言でも漏らしてみろっ!!

 生きていたくないと思わせてやるからなっ!!

 胸くそ悪ぃっ!!祥子さん、俺もう今日は帰るからなっ!!」

「ちょ、ちょっと尚っ!みなさん申し訳ありません!このお詫びは後ほど・・・失礼しますっ!!」

この場にいたスタッフ数十名はこの日、敦賀蓮と不破尚の本性を知った。

しかし社と祥子の心配をよそにその事実は明るみになる事はなく、逆にそれぞれのファンクラブ会員数が微増した奇妙な現象が起きたため

LMEとアカトキの両事務所は首を傾げていた。とさっ。












←気に入って頂けたら拍手してもらえると嬉しいです゚+。(o・ω-人)・.。*

(。-ω-。)-------------------------------------------------あとがき-------------------------------------------------(。-ω-。)



ずっと悩んでいた京華さまの1000HITリクエストSS。

”1000HIT”とか言いつつ、実際は管理人自らが1000を踏んじゃったので”1001HIT”なんですけど(●´艸`)フ゛ハッ

リクエストもらったのいつだ?ってくらいお待たせしてしまいました(*_ _)人ゴメンナサイ...

何個か試作品はあったんです。でもどれも気に入らなくて書き直してたらこんなに経ってしまって・・・

リクエストに100%応えられていないんですが・・・いかがでしょう?^^;

京華さま。この度はリクエストして頂きありがとうございました。

本当に申し訳ないくらいに尻すぼみ?になってしまいました。

少しでも気に入って頂ければ嬉しいです(〃ゝω・人)

そして、これからもシリーズっぽく続けていきたいなぁ~(予定は未定w)なんて思っていますが、よろしいでしょうか?w



家族モノはずっと書いてみたかったんですが、そこへ尚を絡ませるのは私的には難しかったです^^;

ほら。私って尚好きじゃないから・・・いいキャラだとは思うんだけどね?

”馬の骨”的にはレイノの方が好きなので///

でもレイノの方が難しいか。。。



紫音という名前は長編I'm sorry,I love you...で使用予定。

こっちでも子どもが出てくるので「どうせなら私のSSでは統一させよう」と思って使う事にしました。


Date:2010.02.19

sweet bubble bath-secret-

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